東京の足立市場に行ってみました! 築地や豊洲にはない魅力って何?
東京の築地市場は、海外からもたくさんの観光客が集まり、超人気ですよね。
豊洲に移転した後も、場外市場にはたくさんの食堂があって、美味しい朝食や昼食が楽しめます。
ところで、足立区千住橋戸町にある「足立市場」をご存知ですか?
私の知り合いはこの近辺で生まれ育ち、トリップアドバイザーなどで海外から来た観光客のガイドをしています。
私も友人二人と一緒に出かけ、この日は日本人だけの小グループで案内してもらいました。
足立市場ってどんなところ?
足立市場の場所と行き方
私たちは、京成本線に乗って「千住大橋駅」で降り、歩いて約3分で市場の入り口に着きました。
他にもJRや私鉄・地下鉄に乗って「北千住駅」で降りる行き方もあり、この場合は徒歩15分くらいかかります。
この辺りは、隅田川と国道4号線(日光街道)に面していて、昔から交通アクセスのよい便利な場所です。
市場近くの千住公園には、ここで芭蕉が旅の始まりを詠んだ、という記念碑が建っていました。
足立市場の歴史
約430年前に出来た千住の青物市場(通称「やっちゃば」)が、その始まりと言われています。
1972年に「やっちゃば育ち」、という中田喜子さん主演のドラマがありました。
青果市場を舞台にしていて、賑やかな声が行きかう元気な様子を「やっちゃば」と言ったようです。
昭和20年に西新井にあった「北魚市場」が収容されて「魚類部」となり、水産物が取引されるようになりました。
昭和54年に、青果部は北足立市場として足立区入谷に移転しました。
足立市場の特徴
現在の足立市場
青果部が移転した後、足立市場は水産物の市場として改めて発足し、現在に至っています。
足立市場で取り扱っている水産物の内訳は、マグロ8%、鮮魚約30%、そして残りの68%が冷凍品や塩干加工品となっています。
早朝5時からせりが始まり、足立市場のほか、埼玉県など近隣の中央卸売市場の仲卸業者も売買に参加するそうです。
取り扱われている鮮魚の多くは、アジ・カツオ・サバ・サンマといった大衆魚です。
一般人も買いやすい理由とは?
何と言って、築地市場に比べると空いているので、一般人が入って行ってもさほど業者さんの邪魔になりません。
私たちは10時過ぎに行ったので、専門業者の方はもうほとんどいませんでした。
レストランの料理人や近所の主婦、料理好きの男性など個人客が気軽に買いに来ます。
小さい単位で卸売りをする業者さんもあるので、とても便利です。
また、少し分量は多めですが、使いやすい加工食品がとても安く売られています。
私たちはマグロの刺身の他、ウナギのかば焼きや、おでんの練り製品などを買いました。
この後、友人のガイドさんがいつも案内する「大谷」さんという鮮魚業者さんが、特別に美味しい部分のマグロを試食させてくれました。
また、長いマグロ包丁と一緒に記念撮影をするサービスは、外国人観光客にとても喜ばれているようです。
乾物・食堂
ガイドさんが親しくしている乾物屋さんでは、まとめ買い用のお菓子や調味料・乾物が人気だそうです。
私は、お店の人がおすすめの「昆布」を買い、その後は食堂でうどんを食べました。
お餅入りのうどんがガイドさんのおすすめで、とても美味しかったです。
また、リーズナブルで新鮮な寿司が食べられる寿司店もあります。
規模は小さいですが、どの食堂も是非入ってみたくなる粒ぞろいのお店が並んでいました。