低温真空調理法の注意点とメリット
前回は、一番簡単そうな「にんじんのグラッセ(煮物)」を作りました。
一応ちゃんとできたのですが、実際にやってみると注意点がいくつかあるな、と思いました。
また、「ポリ袋でかんたん 低温真空調理」の本を読んでいると、たくさんのメリットに気づいたので、これらも今回ご紹介しますね。
ポリ袋調理の注意点は?
調味料を混ぜる時はボウルやカップを使う!
ポリ袋に食材と調味料を入れる時に、まな板の上に置いたり片手で持ってやったりしてはいけません。
ボウルやカップなどにポリ袋を入れて、口を大きく広げてふちにかぶせます。
こうすると外にこぼれる心配がなく、スプーンなどで調味料を混ぜる作業もやりやすいですよ。
ボウルやカップは汚れないので、洗い物が増えないのも嬉しいです。
ちなみに、私は写真のようなプラスチックの大きめカップを使っています。
低温真空調理法のメリットは?
低温で調理すると柔らかく仕上がる
100℃未満の温度で時間をかけて加熱すると、食材は柔らかくジューシーに仕上がります。
低温加熱することで、肉や魚のタンパク質が固くならないんです。
私は、ついつい肉に火を通しすぎてしまいパサパサにしてしまいがちです。
また、真空状態にすると食材に均一に火が通ります。
そうすると、加熱ムラが無くおいしく仕上がるようです。
細菌が入りにくく衛生的
「でも、殺菌できるの?」という疑問がわきますよね。
実は63℃で30分加熱すればほとんどの菌は死ぬそうです。
ですから、70℃での調理ならOKなんです。
更に、食材の入ったポリ袋の空気を抜いて密閉すると、細菌が入りにくく衛生的!
低温でも、一定時間加熱し続けることできちんと殺菌が出来ます。
栄養が逃げない
高温加熱すると壊れてしまう栄養素が有ります。
でも、低温加熱ならそれらが壊されずに調理できるんです。
更に、食材をポリ袋に入れて密閉することで栄養を逃さないそうです。
洗い物が少なく、作業時間を短縮できる
炊飯器や鍋に入れるのは、水とポリ袋だけ!
直接油や食材が鍋や炊飯器のお釜にくっつかないので、いちいち洗わずに済みます。
続けて別のメニューを作りたいときは、作業時間が短くて済むのが嬉しいですね。
一度に複数の料理が作れる!
ポリ袋を使うと、違う味付けの料理を同じ鍋に入れて作れちゃうんです。
大きな鍋を使えば、夕食の献立3品位を一度に仕上げられます。
それぞれの調理時間にさえ気をつけておけば、効率よく調理を終わらせられるんです。
基本的なやり方に慣れるまでは、まだまだ失敗もありそうです。
でも、たくさんの魅力がある調理法なので、次回は別のメニューを試してみますね。